「東伊豆チャレンジ オーシャンパドリングレース」
弊社は日本ではまだ知名度が低いオーシャンパドリングとライフセービングスポーツに用いる器材の輸入販売を手がけています。
オーシャンパドリングは「海上でのカヤックマラソン」という性質のスポーツであり世界的に流行していますが、このスポーツを日本で普及させるために「東伊豆チャレンジ」を立ち上げました。
ゲレンデは30年以上ライフセービング活動を行ない熟知している伊豆半島東沿岸で、ワンウェイ(片道)コースを設定しています。
オーシャンパドリングは海上を広く自由なコース取りで行えることが特徴であり醍醐味です。
反面、レース海域が広範になるため安全管理体制を整えることに課題がありました。
レース中の選手の位置をリアルタイムで把握できれば安全管理がし易いと考え、その方法を模索し、ネット検索したところマリンコンパスの存在を知り、開催レースではマリンコンパス共有マスター機能を利用することになりました。
選手は風やうねり、潮流を読んでそれぞれ大海原でゴールに向けてコース取りをします。
時には陸から3km離れた位置を通過する選手もいます。
海上広く散って漕ぎ進む全選手の現在地をタブレット画面でリアルタイムに把握できるため、警備艇のIRB(救助用ゴムボート)とIP無線で常に交信して安全管理を行えます。
事例として、マップ画面で位置情報の移動速度や進行方向に異常があると判断した時、IP無線でIRBに指示し確認に向かわせたところ、その選手は器材と体調のトラブルを発生していたことが分かり、リタイアで警備母船の遊漁船にピックアップして安全に収容することができました。
当該選手からは「陸から離れたあの位置でスムーズにピックアップしてもらいとても安心でした」との感想をもらっています。
この種のレースでは選手の海に対する自己管理能力に委ねる要素が多いですが、安全管理を行う側としてはマリンコンパス共有マスター機能のおかげでレース運営を安定して行えます。
今後は国内の競技人口の増加に合わせて海外の有名選手を招致し、世界のレースに匹敵するゲレンデである伊豆半島東沿岸で国際レースとして開催したいと考えております。